タコピーの原罪、なかなかヤバかったです💦
いつも流行った後ちょい遅れで読むことが多いのですが、なんであんなに人気になったのかと試しに上巻を買って読んだんですが、なかなかのヤバい内容でした。
そのタコピーの原罪について、ちょっと考察を交えながら書いていきます!
※この先はネタバレがありますので知りたくない場合は読み進めないでください!
タコピーの原罪 上巻
大ざっぱですがあらすじ!
タイザン5先生が描く、どこからかやって来た宇宙人⁇のタコが、壮絶ないじめに苦しむ一人の少女を救うため、数々の罪を犯してその少女の笑顔を取り戻すために奔走する物語
これだけじゃイメージできないかもですが、読んでみるとまさにこれです!
読む前に「原罪って何??」とタイトルから頭にはてなマークが飛び交っていたんですが、なるほどそういう話か!と読んで分かりました。
その罪が漫画の中とはいえ、現在の社会でよくここまで表現するものを描いたなーと衝撃を受ける内容でありつつ、こんな悩みを抱く子供が世の中にはたくさんいて、私たちが知らないところで助けを求めているんだな、と考えさせられる作品になっています。
壮絶ないじめ
この物語の主人公のしずかちゃんが同級生のまりなちゃんから壮絶ないじめを受けているんですが、まあその内容が読んでいるこっちが悲しくなるほど辛い。
下敷きを折られたり、落書きされたり、叩かれたり・・・
それが日に日にエスカレートしていくんですが、そこでタコピーの登場です。
タコピー自身、地球のことをほとんど知らないんですが、助けてくれたしずかちゃんの笑顔が見たい一心で、何やら色んな道具を駆使してまりなちゃんに仕掛けるんですがことごとく失敗します。
(タイザン5先生のインタビュー記事を読んだんですが、好きな作品が『ドラえもん』ということで、この物語自身『陰湿なドラえもん』がやりたいと思い始められたそうです)
その失敗のせいで余計に関係が悪化していき、ついに取り返しのつかないことに。
タコピーの行動
宇宙からやって来たと思われるこのタコピーですが、なんというか、単純というか思いのままに行動してしまう癖がありまして、いろんな道具を持っているんですが、この使い方がいまいちうまくいきません。
ドラえもんの四次元ポケットから出てくる道具のイメージ?か、タコピーが出す道具もなかなか面白いものが多いです。
『パタパタつばさ』や『ハッピーカメラ』『へんしんパレット』などなど、一見使い方は簡単なものが多いんですが、しずかちゃんを笑顔にしたいがために頑張る姿がなんともシュールですれ違い感がハンパないです。
タコピーの行動は応援したくなるんですが関係がどんどん悪化していくのは読んでいて辛いところです。
しずかちゃん
もともと裕福とはいえない家庭で育っているんですが、学校では友達が一人もいないのに登校する姿が読んでいて悲しくなります(家庭事情もなかなか複雑なもよう)
家にいる唯一の愛犬と過ごしているあいだは、少しだけ気分が晴れた表情をしているのでちょっとホッとします。
そんなしずかちゃんのことを少し気にかけている男子クラスメイトの東(あずま)くんがいるんですが、ちょいちょいしずかちゃんに話しかけるも相手にされないんですよね。少しかわいそう・・
ですが、あることがきっかけでしずかちゃんにお願いされるんですが、この先は核心になりそうなので本編を読んでみてください!
見どころ
本の表紙をみるとわかると思うんですが、この作品の見どころは、内容もさることながら何と言っても『しずかちゃんの顔の表情』かなと思います。
先生のインタビュー記事を読んでいて「大事なセリフの時など顔をアップにするのを意識している」とおっしゃっていましたし、その表情に読者がググッと引き込まれるんじゃないかなと。
作中でも1ページ丸々顔のアップにセリフ、という場面があったりで、力の入れ具合にほんと脱帽すると共に、その表情から読み取れる感情が伝わってきて絵で表現するのってすげーと思います。
まとめ
タイザン5先生のインタビュー記事でもありましたが、元々この作品は『2巻で完結がベスト』と決まっていたようで、なので上巻、下巻に分かれているんですね。
上巻を読んでみて『一気に最後まで読みたくなる作品』だと思いました。
下巻も出たら買って読んでまた記事が書けたらと思います。
(上巻買う時も流行った後で売り切れ続出で結局ネットで買ったので、下巻もそうなりそうですね)
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