こんにちは!ルカです(rukamangavocalo)
『スモーキン´パレヱド』という漫画をご存知ですか?
そこまで知っている人がいないのかなと思いますが、片岡 人生, 近藤 一馬先生の漫画です。
私自身、このふた方の漫画が大好きで、『エウレカセブン』『デッドマンワンダーランド』も全巻コンプリートしています。
今回はその次回作スモーキン´パレヱドについて、世界観が残酷でやばい(・・;)要素をお届けします!
注意:悲しみや絶望感を味わいたくない方は、本作を読むことは刺激が強いと思いますのでお気をつけください。ネタバレ少々あり。
非情と残酷な漫画
あらすじをさらっと。
主人公の陽光は妹と二人で暮らしていたが、とあることがきっかけで妹に殺されそうになる。
そこにジャカロープという集団が現れ、暴走した妹を殺すと告げた。
目の前で殺された妹を見る陽光だったが、このあと更なる残酷な光景を見ることに。
非情なる運命を背負う陽光と、少しずつ分かっていく世界の状況とは・・・
一巻目をみると数十ページ読みすすめただけで世界が一変します。
まず主人公の手足が切断され、妹が化物になり、銃で乱射される。
読んでいて気持ち悪くなる人がいるかもしれませんね。
漫画の絵が綺麗なのでその光景がより鮮明にイメージしてしまう。
思わず「うわっ・・」と声をもらしてしまう光景はグロいので注意が必要です。
主人公 陽光の家訓
角上陽光という主人公の少年は、角上家の家訓で物事を決めるくせがあるのですが、これが読んでいてまたおもしろい。
何かについて家訓をもちだしそれに従って行動する様は、家族を大事にしていると思いきやその家訓が振り切っているので、この残酷な漫画の中で陽光の性格を現すひとつの要素です。
「ゴミはゴミ箱もしくは本人にブチ返そう」
「家族にくらい ツッパれなくて 人間やれッかよッ」
「後悔は役に立たないので 寝るしかない」
きもがすわっているというか、頭のネジが一本外れているというか、残酷な世界で生きていける性格が備わっているのも主人公らしい一面なのかもしれません。
非情な運命
この先生がたの漫画は大抵悲しい運命を背負っていることが多い印象があります。
スモーキン´パレヱドもそうで、始まりがエグいうえにストーリーが進むにつれて内容もディープになる感じです。
ネタバレになりますが、殺されたはずの妹が実は生きていて敵側にいるとか、仲間である支部のボスが、実は自分の知らないあいだに仲間を殺してしまっているとか、そうであってほしくないと思うことが先の展開に起こるので、悲しみをいっそう感じます。
陽光自身も自分の感情や行動の変化に気づき始めるのですが、その判断の善悪がわからないところには出生に秘密が・・・
敵を殲滅するジャカロープ
人間がバケモノに変貌して見境なく襲うようになるスパイダー化という事件が多発する世界。
そんなバケモノを殲滅するための組織『ジャカロープ』は、ギアーズと呼ばれる義手や義体を身につけて戦う者たちの集まりです。
ここにいる者たちはスパイダー化した人間に襲われ、辛い悲しみや体を損傷している過去をもち、組織で治療をうけ戦う体に改造されています。
陽光もそのジャカロープに拾われ、体を改造されたのち、一緒に戦うことになります。
人間がスパイダー化して人を襲うようになる理由には、ある組織が絡んでいることをジャカロープのメンバーがつきとめる。
その組織は人間を治療する薬を製造、開発し、世界にひろめるという名目で各地の人々を救っていましたが、実はそこに事件の真相が隠されていた・・
戦慄のスチームパンクアクション
こういった話は好みが分かれるのかなと個人的には思いますが、SFはすきなジャンルです。
電脳世界・人体や頭脳の機械化など、現代ではまだまだ普及していないところですが、もしかしたらこんな世の中になってしまうかもしれないと空想しながら読んでもおもしろいです。
もちろんこんな世界は嫌ですが・・・
日常に退屈、刺激が欲しいと思ったあなた!
非日常をかんじる漫画であたらしい好みを開拓しませんか?